ゴルフを始めたばかりの方にとって、「自分のスコアは良いのか悪いのか」「どれくらいを目標にすればいいのか」といった疑問はつきものです。周囲と比べて気後れしたり、上達のペースが分からなくて不安に感じる方もいるでしょう。
スコアには段階的な“目安”があり、ゴルフの楽しさは自分のレベルに合った目標を持つことでぐんと広がります。この記事では、スコアの基本的な仕組みから、初心者・中級者向けのスコア目安、練習方法、そしてモチベーションを保つためのコツまでを分かりやすく解説します。
ゴルフスコアの基礎知識と計算方法
ゴルフスコアとは、コースを回る際に何打でホールアウトしたかを合計したものです。基本的に18ホールを回って打った回数の合計が「スコア」となります。たとえば全ホールで「パー」(標準打数)を達成した場合、スコアは72になります。
初心者のうちはこの計算がややこしく感じられるかもしれませんが、慣れてくると自然に「このホールは+1だった」「ここはボギーだった」といった表現が使えるようになります。なお、プレー中はスコアカードにその都度記録しておくのが一般的です。
また、ゴルフでは「ストロークプレー」(合計打数を競う方式)が主流であり、これがスコア管理の基本となります。まずはこの考え方を理解しておくことで、上達の指標もつかみやすくなります。
初心者・中級者の平均スコアの目安
一般的に、ゴルフ初心者の平均スコアは120〜130前後と言われています。初ラウンドで140以上になる方も珍しくありませんが、それでも十分楽しめるのがゴルフの魅力です。
ゴルフを始めて数ヶ月から1年程度の中級者になると、平均スコアは100〜110を目指す段階に入ります。ここで多くの人が「100切り」という目標を掲げるようになります。これはスコア99以下でラウンドすることを指し、明確な上達の指標として定着しています。
上級者になると、スコア90以下、さらには80台、70台を目指すレベルになりますが、まずは自分の現在地を知り、無理のない目安を設定することが大切です。
最初に目指すべきスコアとその理由
ゴルフを始めたばかりの方にとって、まずの目標は「120を切る」ことです。この段階ではミスショットも多く、スコアはなかなか安定しません。しかし、120を切ることができれば、基本的なスイングやルールに慣れてきた証でもあります。
次のステップは「110切り」「100切り」と、少しずつレベルアップしていくことです。いきなり大きな目標を立てるよりも、小さな達成感を積み重ねる方が継続しやすく、楽しさも増します。
また、具体的なスコアを目標にすることで、練習にも目的意識が生まれ、やみくもな打ちっぱなし練習から卒業できるようになります。
スコアアップにつながる練習メニュー
スコアアップのためには、やみくもにボールを打つだけでは不十分です。まずは「グリップ」「アドレス(構え)」「スイング軌道」の基礎をしっかり固めることが必要です。
特におすすめなのは、7番アイアンを使ってフォームを安定させる練習です。7番は扱いやすく、初心者にも感覚がつかみやすいため、スイングの基本を身につけるのに最適です。
また、パター練習もスコアに大きく影響します。18ホールのうち約半分はパットによるものとも言われるほどで、1〜2打の差が積み重なって大きな違いになります。自宅のカーペットや練習用マットを活用することで、スコアアップに直結する力を養うことができます。
モチベーションを保つための目標設定法
ゴルフはすぐに結果が出るスポーツではありません。そのため、モチベーションを保つには「短期目標」「中期目標」「長期目標」の3つを立てることが効果的です。
たとえば、短期目標は「次のラウンドで130を切る」、中期目標は「半年以内に110を切る」、長期目標は「1年以内に100切りを達成する」といった具合です。目標があることで練習にメリハリが生まれ、楽しみながら続けることができます。
また、スコアだけでなく「ナイスショットを3回出す」「OBを減らす」など、内容に焦点を当てた目標も組み合わせると、よりポジティブに取り組めます。ゴルフの上達はゆっくりだからこそ、続けるための工夫が大切なのです。